実録!えだまめ星人vs私
ある日の朝、宅配便が来た。
送り主の欄には、親戚の名前が書いてある。
ダンボールを開けてみると、中には枝豆が2袋入っていた。
しかも、"茶豆"という少しお高めのいいやつだ。
私は枝豆が結構好きで、居酒屋のお通しで出てくる枝豆も無心で食べたりする。
枝豆をハサミで房から切り離しながら、『暫くは枝豆パーティーだな』なんて思った。
枝豆を茹で、冷蔵庫に保存する。
中々大変な作業だったが、やっと一段落したと思った矢先、またインターホンが鳴った。
どうやらまた宅配便で、送り主は…また別の親戚の名前だ。
中には枝豆が4袋入っていた。
『有難いが、また房を切って茹でなきゃいけないのか…』と、内心思いつつも淡々と作業をこなしていく。
全て茹で終わった頃には、すっかり日は暮れていた。
一日を潰された気がしたが、枝豆は鮮度が命なので早めに茹でた方が保存も効いて美味しいのだ。
その日は枝豆を食べて床に就いた。
翌朝、インターホンが鳴った。
宅配便だ。
またまた別の親戚の名前が目に入る。
今度はご丁寧にダンボールに『枝豆』と書かれている。
中には枝豆が4袋入っていた。
どうやら私は、えだまめ星人に狙われているらしい。
この枝豆に生えてるうぶ毛みたいなの、ちょっとだけ嫌じゃないですか?